312日ぶりの1軍登板となった阪神高橋遥人投手(25)は4回9安打6失点(自責5)で降板し、復帰マウンドを白星で飾ることはできなかった。要した球数は85球。初回に味方の失策がからみ一挙5失点。打ち取った当たりがボテボテの安打になるなど、波に乗れなかった。

初回、先頭の塩見に粘られ遊撃への内野安打で出塁を許すと、青木に直球を捉えられ右前打。山田はボテボテの当たりも、三塁手大山の送球が高めに浮く悪送球で無死満塁のピンチ。迎えた4番村上に初球の直球を左翼へ運ばれ、先制の2点適時打を許した。

なおも1死一、二塁から中村の左翼への打球をサンズがファンブルし、その間に二塁走者の山田が生還。さらに、サンタナの中堅への打球を近本が後逸(記録は二塁打)し、一気に2者が生還した。

2回はオスナの犠飛で6点目を許すも、徐々にペースを取り戻し、3、4回と無失点。4回裏2死一、二塁で打席が回り、代打小野寺を送られた。

上肢のコンディション不良でリハビリを続け、この日は昨年11月1日DeNA戦以来のマウンド。今季はここまで2軍戦で6試合に登板し17回1/3を1失点。直近の8月31日のウエスタン・リーグ広島戦(鳴尾浜)では76球を投げ、復帰後最長の5回1/3を1安打無失点に抑えていた。