2軍調整となった阪神佐藤輝明内野手(22)が、ウエスタン・リーグ広島戦(甲子園)に「4番右翼」で先発出場した。

第1打席は1回2死二塁。広島先発の野村祐輔投手(32)と対戦し、フルカウントからの低めチェンジアップに崩されて中飛に倒れた。

第2打席は1点先制を許した直後の4回無死一塁。カウント1-1から野村の139キロの外角への直球を逆方向へはじき返した。打球は左翼フェンス際まで飛んだが広島の左翼手、堂林翔太内野手(30)のジャンピングキャッチに阻まれた。一塁走者が飛び出しダブルプレーになったが、場内からは佐藤輝の大飛球に大きな拍手が沸き起こった。

第3打席は2-2の6回無死一塁。この回から登板の左腕、高橋樹也投手(24)と対峙(たいじ)した。カウント0-2から118キロの低めのカーブにうまくバットを合わせ、左中間フェンスを直撃する二塁打を放った。「Hランプ」がともったのは8月21日の1軍中日戦(バンテリンドーム)以来、1、2軍合わせて38打席ぶりだ。

第4打席は5-2の8回。広島4番手のドビーダス・ネバラスカス投手(28)の152キロ直球に押され、捕邪飛に倒れた。

佐藤輝は9日の1軍ヤクルト戦に途中出場したが2打席連続で空振り三振に倒れ、35打席連続無安打となった。10日に今季初めて2軍落ちし、この日は出場選手登録抹消後初めてのゲーム。