楽天浅村栄斗内野手(30)が、61日ぶりの1発を放ち、復調の気配を示した。

5点を追う6回1死、ハーマンの外角直球をバックスクリーン右へ11号ソロを運んだ。本塁打は7月13日以来、24試合、85打席ぶり。久々の感触に「良かったです」と振り返り「結果が出始めているので、いい方向にいけばいいなと思います」と手応えを示した。

昨季32本塁打をマークし、自身初の本塁打王を獲得も今季は前半戦終了時で10本塁打。侍ジャパンの一員として金メダルを獲得した東京五輪でも1発はなかった。後半戦は打撃不振に陥り、9月4日西武戦で移籍3年目で初めてスタメンを外れた。8日の日本ハム戦でスタメン復帰。この日は11日に続き「3番DH」で2戦連続のスタメン出場を果たしていた。

石井GM兼監督も「やっぱり中心選手なので、1つのきっかけにはなると思う」と主砲の復調に期待を込める。浅村も「出る以上は勝ちに貢献できるように、と思ってやっているので、いい形でなかなか打てていないですけど、その気持ちは変わらずにやっていきたいです」と言葉に力を込める。

チームはロッテに3連敗。14日から本拠地楽天生命パークで2ゲーム差で追う2位オリックスと3連戦を迎える。「相手どうこうではない。負けていい試合はないので、頑張るしかないです」と意気込んだ。