巨人は“ハマの呪縛”にとりつかれたのか。DeNAに逆転負け。同カードは7月3日から8戦勝ちなしの6連敗。先発山口が1球に泣き、1球で消えた。1点リードの6回無死、桑原への初球126キロスライダーを同点被弾。7回1死、ソトへの初球147キロ直球がすっぽ抜け、頭部死球で歴代最多となる4度目の危険球退場。急きょ登板した田中豊が牧に初球140キロカットボールを狙われて決勝2ランを食らった。

原監督は打線の復調を打開策に挙げた。「もうちょっと打線が点をというところでしょうな」と指摘。この日は、大幅に打順を動かした。1、2番は吉川、松原、坂本は3番に据えた。7番丸は3試合ぶりにスタメンに復帰させるも3打数無安打。「やっぱり何て言うかな。中心選手がやっぱりね」とも付け加えた。

9月に入ってから2勝7敗3分け。うち、DeNA戦は3敗1分け。開幕から11戦負けなしの8連勝で稼ぎ出した“ハマの預金”が15日にも底をつく。阪神、ヤクルトとの三つどもえは大混戦を極める。呪縛の解除が浮上につながる。【為田聡史】

▽巨人宮本投手チーフコーチ(6回1/3を3安打2失点で5敗目の山口について)「(危険球退場は)落ち着いて良い投球だったので、残念ではありました。プレートの踏む位置を変えたり、試行錯誤はしている。新しい俊の投球が出来たのでは」