阪神俊介外野手(34)が16日、西宮市内で引退会見を開いた。阪神一筋12年のベテランが今季いっぱいでそのユニホームを脱ぐ。「12年間、応援していただいた、ファンの皆様、家族、恩師の方、阪神園芸の皆様、球団関係者の皆様、本当に感謝しかないです。本当に、感謝の言葉しかありません」と、お礼を何度も口にした。

引退を決意した理由、思い出の試合、矢野監督からのことば、同じ近大出身の佐藤輝へのエールなど、俊介の引退会見全文は以下の通り。

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お忙しい中、お集まりいただき、誠にありがとうございます。私のような選手に、このような機会を与えてくださりました球団関係者の皆様に感謝を申し上げます。ありがとうございます。広陵高校、近畿大学からタイガースに入団して12年、あっという間でした。自分なりに精いっぱいやりまして、悔いはありません。

12年間、応援していただいた、ファンの皆様、家族、恩師の方、阪神園芸の皆様、球団関係者の皆様、本当に感謝しております。本当にありがとうございました。本当に、感謝の言葉しかありませんので、この言葉を引退のごあいさつとさせていただきます。12年間、ありがとうございました。

-引退表明した今の率直な気持ちを

すっきりしたというか、そういう気持ちですかね。

-決断を下すまでの思いは

ここ1、2年ですかね。いろいろ考えることもありましたし、最近になって、(引退の)時期なのかなという思いも出たので。そういうところでいろいろ考えました。

-いつごろから引退の文字を

8月に入ったぐらいから、ちょっと自分の中で思うようになりました。

-決断の理由は

ここ2年、ずっと肩の調子が悪くて、守備もろくにつけない状態で。自分の中で守備をぬかしてしまうと、野球じゃないなというのもあったので。そこは大きな原因で。

-けがを抱えながらプレーをしていたときの気持ちは

これを言い訳にはしたくないと思って、最後までやろうと思って。自分の中で努力しながらやっていたんですけど、こういう決断になりました。

-ウエートトレーニングを増やしたり試行錯誤。まだまだやりたい気持ちもあったのでは

負けたくないという気持ちはありましたし、このチームで日本一に絶対なるという気持ちでやっていたので、そこは大きくあります。

-最初に引退を伝えたのは

家族に伝えました。

-反応は

「お疲れさま」という言葉をかけていただきました。

-その時の気持ちは

そうですね…。その言葉を聞きたくはなかったんですけど、こういう決断をしたのですぐに納得してくれて。うれしかったというか。家族には感謝しかないです。

-プロ生活の中で家族の存在は

支えでもありましたし、どんな状況でも自分の味方をしてくれる、最大の味方だったので。本当に頼りにしていました。

-矢野監督、平田2軍監督にはどんな言葉を

まずは「12年間お疲れさま」という言葉をかけていただきました。「まだまだシーズンがあるから後輩たちに背中で教えてあげてくれ」ということを言っていただきました。

-その言葉を聞いて

最後までやると決めているので。しっかりと前を向いて後輩たちの手本になれるようにやっていきたいなと思います。

-今季は2軍も強く若手が躍動。どう見ていたのか

やっぱり負けたくないという気持ちもありましたし。後輩たちが頑張っている姿も自分の糧というか、負けていられないという気持ちにも変えられたので。そういうところでは頼もしい後輩だと思います。