ロッテが首位を走る。スーパースターはいなくても、全員野球で束になる。己の持ち場で存分に輝く4人をクローズアップする。

   ◇   ◇   ◇    

加藤匠馬捕手(29)のスタメンマスクが増えている。今季途中、6月中旬に中日から移籍してきた。

セ・リーグとパ・リーグで配球が違う-。よく聞く話だ。井口資仁監督(46)に、加藤のリードについて感じることを尋ねた。

「本当に丁寧に丁寧に、しっかりとリードしてくれている。大量失点を取られないようなリードをしてるなというのはベンチから見ながら感じますし、投手を引っ張って、投手の一番いい球をどうやって使うかというところを含めて、やってくれているんじゃないかなと思います」

日々蓄積される数多くのデータから、より戦略性が高まっているペナントレース。正捕手田村とは違う配球への相手の戸惑いもあったのか、9月にはチームの先発投手が6戦連続でクオリティースタート(6回以上自責点3以内、QS)を達成するなど、チーム防御率が改善。優勝への基盤構築に貢献した。

6月の入団会見では「投手と早くいろいろなコミュニケーションを取って、どの投手がどういうところがいいというのを把握して、投手をリードできるようにやっていきたいなと思います」と意気込んだ。チームは17日時点では、捕手2人制を敷いている。それほど頼れる存在になっている。【金子真仁】

ロッテニュース一覧はこちら―>