日本ハムのドリュー・バーヘイゲン投手(30)が、6連勝中の首位ロッテを止めた。「調子は100%ではなかった」と振り返ったが、6回2死まで1安打も許さない会心の投球で、自己最多となる毎回の11奪三振。わずか1点の援護も、この日はこれで十分だった。

初回から3者連続三振。最高の立ち上がりで勢いに乗った。6回2死から初安打を許したが「球数も多かったですし、まだシーズンも続くので、無安打はあまり意識しなかった」とギアを入れ直した。最後はフルカウントからの8球目、149キロの直球で藤原のバットが空をきると、グラブをたたきほえた。

快投の裏には、決勝点を挙げた西川からの声かけもあった。昨季はチームトップタイの8勝も、今季は試合前の段階で3勝。「うまくいかずイライラしていることが多かった」と反省し、「今日は楽しくいこうと声をかけてもらったのが、良い結果につながったと思う」と感謝した。残りシーズンでの巻き返しを図る助っ人は「今日は6回までだったので、もっと長い回を任せてもらえる投球をしたい」と力強く話した。【小林憲治】