2軍調整中の阪神佐藤輝明内野手(22)が、ウエスタン・リーグ中日戦に「4番右翼」で先発し、5打数4安打3打点1三振と復調をアピールした。

第1打席は初回1死一、三塁でめぐってきた。6球目の133キロ変化球を見逃すと、これがワンバウンドで中日先発高橋宏の暴投となり、その間に三塁走者の江越が生還。1死二塁で、フルカウントから9球目の147キロを少し詰まりながらも中前適時打とし、2点目を挙げた。佐藤輝は2軍降格後では初打点。ゲームで打点をマークしたのは8月26日の1軍DeNA戦(京セラドーム大阪)以来、24日ぶり。

第2打席は2点リードの3回2死二塁。高橋宏の2球目148キロを捉え、左中間への適時二塁打で3点目を呼び込んだ。

第3打席も好機だった。5点リードの5回無死一、三塁。3番手の左腕橋本の146キロを打ち返し、一、二塁間をゴロで破った。3打席連続タイムリーとなる右前適時打で、この日3打点目。リードを6点に広げた。

7回の4打席目も1死一、二塁の好機。ここは左腕ロサリオ高め138キロに空振り三振に倒れた。その後佐藤輝は8回裏から守備位置を三塁に変更した。

最終9回の第5打席は変則右腕丸山から中堅右奥への二塁打を放ち、最後まで打ちまくった。

17、18日の同戦は2日続けて雨天中止。16日の同広島戦(甲子園)で2安打を放って以来の一戦で、快音を響かせた。10日に出場選手登録を抹消された佐藤輝の再登録は最短で20日から可能。早期1軍復帰へ猛烈なアピールを見せた。