17年秋以来となる1部復帰を果たした日大のドラフト候補赤星優志投手(4年=日大鶴ケ丘)が2試合連続完封を挙げた。9回を被安打3の8奪三振、113球だった。

片岡昭吾監督(43)は「いつも通り、打たせて取る投球をしてくれた。よく投げてくれた」と話した。

赤星が、スコアボードに0を並べた。「春より、そこまで調子は上がっていない」と言いつつも、2種類のツーシームを投げ分けてアウトを重ねた。横に動かすパターンと、落とすパターンで中大打線を打ち取った。「いつも通り、打たせて取る投球ができてよかった。ツーシームがすごくよかったので、中心に組み立てました」と明かした。開幕戦の国学院大戦に続き、2試合連続完封と、ドラフト会議に向けてアピールを続けている。「2試合連続の完封は、自信になると思う。この後の試合も自分の投球が通用すると思って、続けていきたい」と話した。

打線が、赤星の好投に応えた。0-0で迎えた8回2死三塁で、打順を9番から2番に挙げた菅原裕太内野手(4年=日大藤沢)が中前打を放って1点を挙げた。菅原は「監督に『お前らしくセンター方向に運んでいけ』と言われたので、その気持ちだった。強気でいきたかったので、自分らしくいけました」と納得の表情だった。

 

▽赤星のスカウト評

ロッテ永野育成・スカウト部長「状態は良くないように見えたが、コントロールよく丁寧に投げていた。調子が万全ではなくても、パフォーマンスをしっかり出せることは、投手にとって大事なこと。その能力がたけている」

ヤクルト橿渕スカウトグループデスク「持っている力としては、このくらいの投球をしても驚きはない。これくらいの投球はするだろうなという予想はしていた。調子はあまり良くないのかもしれないが、試合をつくっていた」