ロッテ優勝への合言葉は「570!」だ。就任後最多の貯金15に達した井口資仁監督(46)が21日、明らかにした。

「今年の目標というか、勝率5割7分をしっかり、というのがあるので」

例年の優勝ラインから設定し、石垣島でのキャンプイン時点から河合克美オーナー代行が全体ミーティングで徹底していたという。井口監督もあらためて「自分たちの野球をしながら貯金を増やしていく。負けないのが一番大事になってくる。1戦1戦、あと29試合頑張っていきたいです」と引き締めた。

56勝41敗17分けで、114試合を消化した。残り29試合。これまでは約10試合に1度の引き分け。同じペースなら、この先も2~3試合の引き分けが想定される。とすれば、勝率5割7分を最終的に達成するためには「71勝」が必要。29試合で15勝が求められる。

先発投手陣の好調は好材料だ。22日からのソフトバンク2連戦は美馬、佐々木朗が先発予定。分が悪い西武との3連戦が週末に控えているだけに、ベテランと若手の両右腕でソフトバンクをはじき返し、勢いを持続させたい。

優勝を目指す上で、骨折したマーティンの戦線離脱は痛い。昨秋もコロナ禍に見舞われ急失速したが、今季は岡、山口ら中堅、若手とも経験を深め、選手層は確実に厚みを増している。570の、その上へ。打のキーマンの1人になる藤原は「攻めて勝つことに執着をもって」と意気込んだ。一丸で勝つ。【金子真仁】