首位ロッテがアクシデントに見舞われ、1カ月以上ぶりの連敗を喫した。プレーボールの約1時間半前、予告先発が佐々木朗から左腕土肥に変更された。佐々木朗は前日練習では元気な姿を見せていたが、同日試合後に腰の張りを訴えたという。井口監督は「朝の状態で厳しいということだったのでね、急きょ土肥に」と説明した。

19年10月に左肘を手術した土肥にとっては2年ぶりの1軍マウンド。任された機会を意気に感じて臨むも、ソフトバンク打線が上回った。柳田にバックスクリーン弾を浴びるなど、2回に長打3本含む5安打を許して3失点。「優勝争いをしている中でせっかくチャンスをいただいたのに、全く何もできませんでした。申し訳ないです」と話し、この回限りで降板した。

2連敗は8月17日以来、37日ぶり。後半戦に入って圧倒的な強さを誇ってきた。それがマーティンの離脱もあり、直近6試合で計7点と打線に陰りが見え始めている。過去2試合で対戦打率1割7分だったマルティネスをこの日も攻略できず、今季7度目の0封負けとなった。

ただ、2位以下との差は縮まっていない。井口監督は「しっかり切り替えて頑張っていきます」と次の西武戦を見据える。佐々木朗はこの日、ストレッチ程度の運動にとどめたが、症状はひどくはなく、登録抹消は今後の様子を見て決めるという。投打とも立て直し、流れを断ち切る。