中大は、プロ志望届を提出しているエース皆川喬涼投手(4年=前橋育英)が先発し、6回0/3を投げ1失点で今季初勝利に導いた。

自分を見つめ直し原点にたどり着いた。皆川は春のリーグ戦が終わり、「肘や肩に負担のない投げ方をしたい」とフォームを改造。「腕を上げる前に体が突っ込んで、開いてしまう。それを直すために、トップを作ってから投げるフォームに挑戦しました」。

新しいフォームで臨んだ第1週1、2戦ともに先発するも勝利できず。第2週第1戦は登板せず。清水達也監督(57)も「皆川は調子が良くなかったので、調整をさせた」と、約1週間の時間をフル活用。フォームを見直し、春の連動性を生かしたフォームに戻した。「今日はキレもあり変化球でカウントを取れたので、直球が生きた」と7安打されながらも粘りの投球。「1周回って戻ったけど、自分の投球を見つめ直すいいきっかけになりました」と自信をつけた。

ドラフトを控えているが、「(この1週間は)キツかったけど、余裕がなかったり、へこんでいたら、投手陣に影響を与えてしまう。余裕をもった振る舞いを心掛けました」と胸を張る。この勝利をきっかけに、エースとして優勝まで勝ち抜く覚悟だ。