阪神の4年目左腕・高橋遥人投手(25)が巨人打線を5安打完封し、プロ初完封勝利となる2勝目を挙げた。9回は1死満塁のピンチを招いたが、丸、代打亀井を打ち取った。巨人菅野との投手戦は7回に糸原健斗内野手(28)が決勝弾となる2号ソロを放った。試合後の矢野燿大監督(52)の一問一答は以下の通り。

-最後はしびれるところ

いやもう、遥人にもう任せる投球をしてくれていたんで。任せようと思っているけどね。球数も増えてくるし、どうするかっていうのを、スアちゃん(スアレス)も、もちろん準備をしてもらっていたし、そういうのは難しかったけど。遥人自身がね、丸を三振に取って、最後の最後で、まあそういう気持ちで、あとはもう応援するしかなかった。

-ピンチになっても高橋でいこうと

いや全然まあ、自分の中で「行けるところまで遥人で行っていっていいんじゃないかな」っていう、まあまあ、心の中でまあ同点までは、やられ方というか取られ方にもよるんだけど、自分の中では「同点までは遥人に任せていいんじゃないかな」というふうに思わせてくれた投球やったんで。そう思いながら、でもどこでスアちゃんにスイッチするかっていうのは、頭にはもちろん考えてはいたけどね。

-高橋の今日の投球は

申し分ないよね。同じ球種でも少し抜いたりとか、速くいったりとか。本当にボールを操っているという感じがすごくした。球の強さもあるから変化も鋭くなるし。それが三振の数に表れているしね。どの球種でも空振りを取れたと思う。真っすぐ、カット、スライダー、ツーシーム。ツーシームも抜いたやつもあるし。全部の球種で空振りを取れたと思うから。そうやって打者は的を絞られない。もちろん幅だって広がっちゃうし。

-菅野を終盤に攻略

反省としてはやっぱり序盤の初回の拓夢(中野)のところ(のバント失敗)でね。最近しっかり決めてくれていたんだけど、あそこでしっかり攻撃のリズムっていうか。そんなガンガン打ってっていうのは考えにくい、そういう状況では初回のところでリズムを作りたかったなっていう反省はまああるけど。(7回に)健斗(糸原)が、ホント、追い込まれながらね、力と言うより完全に技で打った打撃だと思うんで。あれでもね、今日の遥人を見ていたら相手にはプレッシャーかけられる1点になったと思うし。もうちょっと早くはいきたいという反省はあるんだけれども。(8回は)拓夢も追い込まれてからよく打ったし、その前に遥人が投げる方だけじゃなくて、打つ方でもしっかり(安打で)出るっていうね。それで、ずっと調子がいい近本がっていうところは、まあまあ、機能しているんでね。かえすところが何とか。ずっと同じなんだけど、かえせるというところが機能してくれば、もっともっと点が取れると思う。

-梅野のリードも工夫していた

もちろん、もちろん。リュウ(梅野)も一生懸命、投げる前の指示というかジェスチャーであったり、そういうものも。この球場はどうしても、本塁打っていうのは捕手にはどこか頭をよぎるんで、そこもありながら、攻めるところはしっかり攻めて、堅くいくところは堅くいくっていう、すごくリュウが引っ張っていたというところもしっかりあった。

-シーズン最終盤に高橋がかえってきてくれたことは

もっと早く戻ってきてくれるに越したことないんだけど、あいつも一生懸命になんとかしようとしながらだったんで。それをわかっていた。その思いを投げるところで、本当にあいつ、おとなしいんだけど、マウンドに上がればいい意味で人が変わる。そういう気迫が出るんで。きょうの打席でもそうだし。そういう部分でもチームに与える影響はある投手だなって。今後のうちにとっても大きい。

-また明日が大事

昨日もみんなで、拓夢のああいうナイスプレーや坂本誠志郎のキャッチやみんなでなんとかなんとかして引き分けてきょうにつなげられたんで。いつも同じになっちゃうけど、俺らの野球というのは全員でつなげてあきらめないとか積極性とかいろんなことが含まれているんだけど、そういうものを明日やり切るのが一番大事。明日もそういう野球をします。

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