本塁打の判定がファウルに変わった。

0-0の7回表2死一、二塁、中大・森下翔太外野手(3年=東海大相模)の打球は右翼ポール際を通り、スタンドに入った。一塁の田熊塁審は本塁打の判定。だが、青学大側がファウルのジェスチャー。審判団が集まり協議した結果、山口球審がファウルとした。

これを受け、中大・清水達也監督(57)が抗議。計11分間の中断となったが、判定はファウルのままだった。打ち直しとなった森下は四球で出塁。だが後続が倒れ、中大の得点はならなかった。その裏、青学大が決勝の1点を挙げた。

試合後、清水監督は「野球ですから、あそこで変わってしまったら野球ではなくなるだろうし、その抗議をしました。一塁審判の方が確認したことによって、他の審判の方の見解がファウルだということで一致して、それで変えたということです。ああいう形で判定が変わってしまうのは、僕はあまりいいことじゃないと思います」と話した。これまでも、判定が変わった経験はあるという。ただ、結果的に勝敗を左右する判定となった。最後は「終わって、判定のことを後から言うのも。そんなにこだわってないです」と、のみ込んだ。

打った森下は「感覚的には入ったかなと。一塁審判が回しているのを見て、ホームランだなと。その後、判断変わって、気持ちの変化は付けないようにしたので、四球を選べましたけど、どっちかにして欲しかったなと思います。ファウルならファウルで打ち直しきくんで。時間が空いたことに対して、嫌なことはありました」と正直に振り返った。

一方、青学大の安藤寧則監督(44)は「(審判団に)確認してくださいと(言った)。ファウルにしか見えなかったので」と振り返った。