都市対抗出場を逃した鷺宮製作所・小孫竜二投手(24=創価大)は「1点の重みを、あらためて感じる試合になりました」と切り出した。

明治安田生命に0-1の惜敗。先発で5回まで投げ、犠飛による1点のみに抑えたが、それが決勝点となった。

敗れはしたが、成長は見せた。2回には自己最速を3キロ更新する155キロを計測。今年の春先、制球を意識し過ぎて腕の振りが弱くなった。球速は142、3キロまで落ちた。トレーニングと投げ込みを重ね、直球の強さを取り戻した。この日も、走者を抱えても直球で押し込んだ。「平川さん、野口さん2人だけのチームにはしたくない」と先輩投手たちを目標に鍛錬を重ね、主戦に成長。ドラフト候補にまでなった。運命の日が迫る。高校、大学と指名漏れが続いた右腕は「待つだけなので」と、冷静に“10・11”を待つ。