早大・徳山壮磨投手(4年=大阪桐蔭)は、DeNAが2位指名し交渉権を獲得した。

17年センバツ優勝投手だが、大学は苦難のスタートだった。東京6大学リーグで1年春から6試合に登板。白星も挙げた。ところが、リーグ戦後に右肩を痛めていることが判明。「そこからは、ほとんど投げられずリハビリ生活でした。投げられると思ったら、また痛めての繰り返しでした」。トレーナーの「まだ1年生だから慌てずにやろう」という言葉に支えられながら、地道なリハビリを続け、2年春に復帰。同年秋には先発3勝を挙げた。

大エース早川(現楽天)の後を継ぎ、早大のエースとして腕を振る。最速151キロの直球に、スライダーを交え打ち取る。今春は硬くなった神宮のマウンドに苦しんだが、秋は徐々に球威を戻している。困難にぶつかっても乗り越えてきた経験は、プロでも生きるはずだ。

兵庫・姫路市出身、183センチ、83キロ、右投げ右打ち。