JFE東日本が3年連続25回目の本大会出場を決めた。

この試合最大のピンチを救ったのは、絶対的なベテランだった。2点差に迫られた8回2死一、二塁、3番手で登板したのは元DeNAの須田幸太投手(35)。

1人目の打者にボテボテの内野安打で出塁を許し、満塁のピンチを招いた。一打出れば逆転の場面だったが、続く打者を捕邪飛に打ち取った。ベンチに戻る際にはバシンとグラブをたたき、喜びをあらわにした。

この試合では140キロを超える速球を投げ込んでいたが、本調子での登板ではなかったという。それでも須田は「あの場面は仕事をするだけだと思い、マウンドに上がりました。1点差にしてもOKと考えて」と平常心を貫き、チームを本大会出場へ導いた。

落合成紀監督(39)は「須田とは集大成として今シーズンを歩んできました。ワンサイドであっても、接戦であっても、最後は須田と決めてました。しっかり投げてくれました」と全幅の信頼を置く存在だ。