DeNAは坂本裕哉投手(24)が、2試合連続で初回に4失点した。

9月21日ヤクルト戦は、先頭打者から4連打。4番村上宗隆には満塁本塁打を浴びた。この日は、最も警戒していた先頭の近本光司に中前打を許し、3本の適時打と重盗の間に4点を失った。2回は3者凡退に仕留めた。

なぜ、坂本は立ち上がりに打たれるのか。

三浦大輔監督は「変化球がマウンドで修正できなかった。悪い時にどうするか。立ち上がりは難しいが、悪すぎた」。自らの状態をマウンドの感触と合わせることができていない、という見立てだ。克服方法はあるのか。「悪いなりにどうするか。アウトを取る手段を増やしていかないといけない」と三浦監督。この日は初回の4安打のうち3本がカットボールだった。カットボールの制球が不調なら、直球やチェンジアップを中心とする組み立てに、素早く変更する必要があった。

阪神先発の青柳晃洋には、今季4つめの白星を献上した。

なぜ、青柳に何度も好投を許すのか。

三浦監督は「今日もそうですが、初回に4点と大きな点数を取られたので、大胆にテンポよく攻められた」と分析した。青柳は打たせて取るタイプだが、ツーシームやスライダーでどんどんとストライクを先行させた。点差があれば、狭い横浜スタジアムでも1発を気にしすぎることなく、大胆に攻められるのだ。

今季、青柳に10打数4安打と相性がいい森敬斗をスタメン起用し、打開策を探った。2点を奪った5回は、森が31打席ぶりの安打で反撃の口火を切った。6回までに6安打を浴びせるなど、まったく手が出ないというわけではない。序盤に大量失点せず、僅差の展開に持ち込むことが攻略の鍵となりそうだ。【斎藤直樹】

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