八戸工大一(青森)黒田将矢投手は、西武が5位指名し交渉権を獲得した。

青森・むつ市出身の最速149キロ右腕。2年秋から同校OBのロッテ種市らが背負ったエースナンバーを担う。同秋の県大会準々決勝は、今年のセンバツに21世紀枠で出場した八戸西に敗戦し「勝っていれば自分たちが行けた可能性もありましたし、すごく悔しい思いもありました」。最終学年での飛躍へ。オフには直球の質を高めるべく、約4キロのランニングや短距離ダッシュなどで下半身を強化。さらにフォークの精度も高めたことで投球の幅も広がり、今春は県準優勝に導いた。

今夏は準々決勝で八戸西にリベンジを果たしたが、準決勝敗退。大会後に長谷川菊雄監督(44)と面談し「自分がプロに行ったら、今までお世話になった先生方や両親が喜んでくれると思いました。甲子園には行けなかったですけど、プロ野球選手になるという形で恩返しが出来たら」と志望届を提出した。

夢見た舞台で、将来性が光る「むつの剛腕」が、さらに輝いてみせる。

青森・むつ市出身。188センチ、78キロ、右投げ右打ち。