阪神が執念の「ダブル回またぎ」で、首位ヤクルトとの接戦をものにした。

「8回の男」岩崎優投手(30)が7回からマウンドに上がり、1回1/3を無安打無失点。守護神ロベルト・スアレス投手(30)も8回1死から前倒しで登板し、1回2/3を2安打無失点に抑えた。

決勝打は島田海吏外野手(25)。1-1と同点の7回1死二塁で、ヤクルト今野の変化球を引っ張った打球が一塁ベースを直撃。そのまま大きく跳ねて一塁手オスナのグラブの上を抜け、勝ち越し適時二塁打となった。

阪神矢野燿大監督(52)の一問一答は以下の通り

-最後しびれる場面でスアレスが

「いやいや、ずっとしびれてるよ」

-走者を出しながらもしっかりと抑えた

「いやいやもう任せるしかないんで。それが信頼関係でね。今までやってくれているんで。全て受け入れるという気持ちで送り出しているんで」

-岩崎もまたいで

「だからスクランブルで、あの3回をどう行くかというのを考えていたんでね。(岩崎)優もぴしゃっと行ってくれたんで、いい流れでバトンを渡してくれたかなと思います」

-8回1死で迎えた中村からスアレスだったのは

「まあ、どこで代えるかねえ。2イニングとなれば球数的にどうかということもあるし、どこで行くかというのはなかなか難しかったんやけど、1人取れたところでスアちゃんにスイッチしようかなと決めていたんで」

-先発の秋山が粘った

「アキが結果的になあ。ピンチ、ピンチ、ピンチやったし、球数も使ったけど、粘ってくれたおかげで5回まで行ってくれたし、あれがなかったら序盤でやられていた可能性も高かったんで。アキらしく、本当に状態も今日はあまり良くなかったと思うけど、その中で粘り切ってくれるという本当のアキらしさというのが、そういうところにも出たと思う」

-坂本が引き出した部分も

「うんまあ、誠志郎ももちろん攻走守、打つこともアピールしたいやろうけど、1番は守りでどうアピールするかということに、本人も意識はそこに向いていると思うし。こっちとしてもそういうところで頑張ってくれと送り出しているんで、そういうところでは投手に意識高く、試合中も守っている時もジェスチャーの声も含めて、そういう意識をしっかり持ってやってくれたおかげかな」

-7回はロハスが先頭で出て、島田がいい仕事

「はねてラッキーな部分はあったけど。本当にあいつも打撃の内容自体も、最後の(ヤクルト5番手)田口にしたってしっかりついていけてるし、本当にこう、もっと貪欲になってもらいたいし、ああいうところでまた、1本のヒットがアイツの自信になってね、どんどん成長していく可能性を持ってる選手なので、ああいう選手がいてくれるっていうのは、足でも勝負できるし、打つ方でもね、勝負していけるような形になりつつあるんでね、本当に自信持ってどんどんチャレンジしてもらえたらなと思います」

-大山が先制適時打

「そうやね。ここにきて悠輔もいいヒットが多くなってきてるし、もちろん打点を挙げてもらうバッターなので、まあ、もうちょっと不安定なところでもう1点欲しかったけれど、まあ、そこでまず悠輔が行ってくれたっていうのは大きいし、残り試合少ないけど、やっぱり回ってくるんで悠輔に、打って勝たせたという打点を挙げてもらえたらと思います」

-2軍がファーム日本一に

「すごい試合してたね。結果しか見ていないけど。ファームも18連勝? やったっけ。シーズン中は。本当にすごい試合して、本当に平田さん含めてファームのみんながそうやってやってくれたおかげで、9回諦めずに、もちろん全員でやれた野球ということで、そうなれたと思うんでね。そういう気持ちというのは1軍、2軍、じゃなくてね。タイガースとして大事にしていきたいところなんでね。ファームからこっちに来る選手が出てくる可能性もあると思うし、勝負事は負けていいということはないんで、素晴らしい日本一だと思います」