ソフトバンク工藤公康監督(58)が今季限りで退任する意向を固めていることが10日、分かった。

就任7年目で、今季は2年契約の2年目だった。今季はここまで4位と低迷。リーグ連覇の完全消滅が目前で、CS進出へも険しい状況となっている。球団からは来季以降の続投要請を受けていたが、工藤監督は責任を感じ、辞任の意向を伝えている。

 

◆15年 工藤監督就任。松坂入団。ホームランテラス席が設置され、柳田がトリプルスリーの活躍。90勝でリーグ連覇、ヤクルトを破って2年連続日本一。

◆16年 筑後の2軍施設が完成。日本復帰の和田が15勝で最多勝。4月から首位を独走も最大11・5差を日本ハムに逆転されV逸。

◆17年 ドラフト1位で5球団競合の田中を獲得。開幕後には川崎が加入した。福岡移転後最多の94勝でリーグV奪回。日本SではDeNAを退け日本一。

◆18年 4月に守護神サファテが離脱するなど、西武に後れを取り優勝を逃す。CSでは西武を破り、日本Sでも広島を倒して球団初の“下克上”日本一。

◆19年 4月に柳田が左膝裏を痛め長期離脱。終盤までV争いも、西武に2差で優勝を許す。CS以降は1敗した後に10連勝で3年連続日本一。

◆20年 城島氏が球団会長付特別アドバイザー就任。10月に15年ぶりの12連勝を決め3年ぶりリーグ制覇。ポストシーズンは無敗で4年連続日本一。

◆21年 小久保ヘッドコーチが加入。前半戦からエース千賀、守護神森、主砲グラシアルら故障者が相次ぐ。10月には就任後初の8連敗を喫した。