阪神から7位指名を受けた京都国際・中川勇斗捕手は、甲子園でのバックスクリーン弾を目標に挙げた。「小さいころからテレビで伝説のバックスクリーン3連発を見ていたので、打ってみたい」と85年のバース、掛布、岡田のような豪快な1発を夢見る。

今年は春夏とも甲子園に初出場して夏は4強入り。2年生投手2人を引っ張ったリードや守りを認められ、矢野監督は「肩の強さ、捕手として」と評価ポイントを挙げた。身長172センチについては「体的には大きくないけど、全然補える。年数を重ねたら面白い存在になれる素材」と期待する。その言葉を聞いた中川は「捕手で実績のある矢野監督からそう言ってもらえてうれしい」と喜んだ。

今夏の甲子園では左翼席に2本のアーチを懸けた。中川は「甲子園の打席は、立つと本当に打ちやすく感じるんです。そこが本拠地になる。早くプレーできるように」と大好きな聖地で正捕手としてプレーできる日を目指す。