CS進出の可能性が消滅し、若手の積極起用に踏み切ったDeNAだが、今季初の1試合3失策と守備が乱れて5失点となった。

4回、4年目の山本祐大捕手が一塁走者小園の偽装スタートにつられて二塁へ悪送球した。中前に送球が抜け、走者が二塁へ進塁。相手の3点目につながった。5回は1死一塁から高卒2年目の森敬斗内野手が、三遊間への深いゴロに追いついた。だが、二塁送球がそれたため、一塁走者が三塁、打者走者が二塁に到達。こちらも失点につながった。

三浦大輔監督は「若さというより、技術的な問題だと思う。経験というより技術的なものを上げていかないと。起こってしまったことなので、本人がどう捉えるか。コーチも今後につなげていかないといけない」と厳しい表情を浮かべた。

先発のロメロは、3回まで無失点も、4回から6回に1点、2点、2点で合計5失点だった。三浦監督は「立ち上がりは非常によかった。ボールも切れていた。変化球の切れもよかった。3巡目ぐらいから、ちょっとうまく合わせられた。(中盤から)ミスが重なり、ロメロ自身も踏ん張り切れなかった。(野手と投手の)お互いがカバーしきれなかった」と話した。

ロメロはカットボールが切れ、自責点は2だった。だが「試合に入る前はフィジカル、メンタル面で調子は良かったです。試合中は調子をキープできず、あまり良くありませんでした。守備から流れをつくろうと思い投げていましたが、流れを作れず申し訳ないです」と反省を口にした。

これでDeNAは52勝69敗15分けとなり、5位中日との差は1に広がった。1試合3失策は今季初だけに、消化試合とはいえ若手起用の難しさが浮き彫りになった。経験を糧とし、来季につなげるしかない。【斎藤直樹】