持ち味のパワーを存分にいかして「打てる右の捕手」を目指す。

巨人に育成ドラフト3位で指名を受けた東海大・亀田啓太捕手(22=東海大甲府)が15日、神奈川・平塚市内の同大寮で、水野スカウト部長、内田スカウトから指名あいさつを受けた。「育成であろうとプロの道に挑戦したいと思っていたので、指名していただいてうれしい」と実感を込めた。

持ち味は183センチ、94キロのがっちりした体格が誇る身体能力。スローイングの強さと、パワーが持ち味だ。2月から監督を務める井尻陽久監督(69)は「飛ばす力やスローイングの強さは持ってる」とロッテからドラフト1位指名を受けた市和歌山の松川や、東海大の2学年先輩のソフトバンク海野にも劣らない潜在能力だと評価した。二塁送球は1・8台前半で、打球速度などを計測できる「ラプソード」ではティー打撃ながら166、7キロを計測。大学生のレギュラークラスでも150キロ程度だというから、すごさが際立つ。亀田も「パワーには自信がある。30本塁打とか、打てるようになっていきたい。打てる捕手は左打者が多いイメージ。右打者で打てる捕手になれるように」と青写真を描いた。

ドラフト会議では、指名された瞬間に画面がフリーズしてしまい、別室で見ていたチームメートの喜ぶ声で指名されたことに気が付いた。「昔からちょっとしたところが残念な男で…(笑い)」と嘆いた。プロの舞台では、支配下に上り詰め、勝負強さとパワーを兼ね備えた「持ってる男」になってみせる。【小早川宗一郎】