阪神の守護神ロベルト・スアレス投手(30)が、虎最強ストッパーの記録まであと5セーブに迫っている。14日巨人戦(東京ドーム)でセ・リーグ断トツの41セーブ目をマーク。07年に藤川球児氏(41)が記録した球団&セ・リーグ記録の46セーブにまた1歩近づいた。周囲の期待の声にスアレスは「もちろん、それもあります」と数字を意識しつつ、「1回1回セーブ機会を積み重ねていきたい」と、自然体を強調した。

シーズンは残り8試合。レジェンドを超える可能性はある。開幕から不動の守護神として君臨する右腕だが、優勝争いも最終盤の10月は8試合に登板して7セーブを記録した。チームにとっても負けられない、ギリギリの試合が続く中で、今後も出番が増すことは間違いない。

信頼を寄せる矢野監督も「そういう記録も塗り替えていってくれるようなことをしてくれると、チームのためにも、スアちゃんのためにもなる。そういう機会をたくさん作れるようにしたい」とアシストする考え。奇跡の逆転Vへ。虎の守護神が新記録を達成すれば、チームは間違いなく優勝に近づく。【桝井聡】