慶大は、慶応高出身コンビが活躍した。4番の正木智也内野手(4年)が2安打1犠飛1打点を挙げれば、途中出場の広瀬隆太内野手(2年)が決勝打を含む2安打を放った。

広瀬は打撃不振から、この日はベンチスタートだった。2点を追う5回2死走者なしで代打起用。初球を中前打し「準備はしていました。(初球を打てて)次につながりました」。両目でボールを見る基本に立ち返った。6回、同点に追い付き、なお2死三塁で右前に勝ち越し打を放った。

11日のドラフト会議後、最初の試合だった。高校の先輩でもある正木がソフトバンク2位指名を受けた。試合後の会見は、広瀬、正木そろって登場。広瀬は「ドラフトにはかかると、心の準備はしてました。正木さんは本当に目標としている選手。プロに行っても追い掛けたいです。技術はもちろん、練習に対する姿勢や私生活がしっかりしている。こういう選手がプロに行くんだなと思います」と話した。

後輩の言葉を横で聞いた正木は「普段は生意気なのに。こういうときは」と優しく突っ込んでから、続けた。「目標と思ってもらって、ありがたいです。目標でいられる選手であるため、まずは大学野球で活躍して、プロでも活躍したいです」。

首位の立大に逆転勝ちし、勝ち点を1ポイント差とした。17日も連勝なら、首位に並ぶ。