左手骨折でリハビリ中だった中日石川昂弥内野手(20)が、宮崎県内で行われているみやざきフェニックス・リーグに20日から合流し、実戦復帰する。石川昂は6月25日のウエスタン・リーグ阪神戦(鳴尾浜)で左手首付近に死球を受け退場。「左尺骨骨折」と診断され、その後の患部の骨接合術を受けリハビリを続けてきた。

この日はナゴヤ球場で行われた居残り組の練習に参加。フリー打撃では60スイング中12本の柵越えを見せるなど順調な回復ぶりを見せた。練習に立ち会った立石野手総合コーチは「フェニックスでは初めは1打席程度の出場で患部の様子を見る。回復具合では終盤にはフル出場もできるのではないか」と話した。

今季の中日は、投手力と反比例して攻撃力の弱さから下位に低迷した。11日のドラフト会議ではドラフト1位で上武大・ブライト健太外野手(22)、同2位で駒大・鵜飼航丞外野手(22)らを指名。指名6人中5人が野手と攻撃力重視のドラフト戦略を見せた。「石川はキャンプには十分間に合う」と同コーチ。来春キャンプでは、竜の長距離砲候補生による熾烈(しれつ)なアーチ競演が見られるかもしれない。【伊東大介】