「平成の怪物」が最後のマウンドに上がる。西武松坂大輔投手(41)が、19日の日本ハム戦(メットライフドーム)で引退試合の先発に臨む。

対戦するのは横浜高の後輩・近藤健介外野手。前日18日はメットライフドームでの1軍練習に合流し、投球練習を行った。高校時代からその名をとどろかせ、常に世代の先頭を走り続けてきた偉大な投手が、現役生活に別れを告げる。

◆松坂のデビュー戦 横浜で甲子園春夏連覇した翌99年、4月7日の日本ハム戦(東京ドーム)に先発。中嶋(現オリックス監督)とバッテリーを組み、1回裏、いきなり1番井出から見逃し三振を奪う上々の立ち上がり。3番片岡の5球目に自己最速の155キロを投げ、打者の体勢を崩す空振り三振で圧倒。4万4000人の観衆がどよめいた。小笠原に2ランを許すも、8回5安打、9奪三振、2失点。「自分は本番に強いんだと思っています。楽しく投げられました」。