打撃職人に最後の晴れ舞台を! ソフトバンクは21日の日本ハム戦(ペイペイドーム)の試合後に、今季限りで現役を引退する長谷川勇也外野手(36)の引退セレモニーを実施する。

引退選手特例でベンチ入りする長谷川は、CS進出の可能性がある中で「チーム状況を優先したい」という意向を示しており出場は未定。本拠地での前日練習を見守った工藤監督は「出せる状況があれば出してあげたい。できる限りのことはしたい」と起用に前向きだった。

長谷川は引退発表後も「最後にファンのみなさんの前で打席に立つことができるならば、中途半端にはしたくない。バチバチに仕上げて、最後の打席を迎えたい」と、福岡・筑後市のファーム施設などで準備してきた。ただ3位楽天が20日に勝ったため、この試合に敗れるとBクラスが確定、日本一5連覇が消滅するだけに「ベンチには入れるだけでうれしい」と展開が許せば出場するという形を取った。自主トレで長らく長谷川に師事した中村晃は「勝つことが一番大事ですし、その中で長谷川さんのヒットが見たい」と言った。

大差が付けば代打などで出番はありそうだ。当然、チームが大勝の展開になるのが理想で、指揮官は「みんなの気持ちが盛り上がるのはあると思う」とチームが団結することを期待した。職人の最後の打席を、仲間も、ファンも、心待ちにしている。【山本大地】