背番号「53」の出世頭と言えば、森本稀哲(本紙評論家)だ。プロ2年目の00年から「46」、07年から前年限りで引退した新庄剛志の背番号「1」を継承。ベストナイン(07年)、ゴールデングラブ賞に3度(06~08年)輝くなど、球界を代表する名プレーヤーに駆け上がった男は、新人時代の99年だけ「53」を着用した。

10年打点王に輝いた小谷野栄一も「31」「5」を背負う前、03年の入団から2年間、「53」でプレー。05年から4年間着けていた工藤隆人(現中日2軍外野守備走塁コーチ)は、172センチと小柄ながら俊足強肩の外野手として活躍。08年には自己最多の104試合に出場した。

尾崎匡哉(09~14年)の後を継ぎ、15~19年は、現在社会人のJR北海道クラブ所属の立田将太が背負った。今季はロニー・ロドリゲス。オフはラッパーとしても活動する異色の助っ人だ。