阪神からドラフト6位で指名された日立製作所・豊田寛外野手(24)が21日、茨城県日立市内の日立製作所野球場で指名あいさつを受けた。阪神からは担当の平塚スカウト、畑山統括スカウトらが訪れた。「じょじょにプロになるんだ、という実感がわいてきました」。指名あいさつ後に、初々しい表情で率直な感想を述べた。

本拠地の甲子園とは深い縁があり、東海大相模3年夏には全国制覇を果たした。当時は左翼に本塁打も放ち、「(甲子園は)相性がいい球場」と頼もしい。「また(本塁打を)打てたらいいですね。風が強い印象ですが、風に負けないバッティングをしたい」と右の大砲としての名乗りをあげた。

▽平塚克洋担当スカウト(55)「(走攻守)3拍子、特に長打力のある貴重な右打者。広い甲子園で脚力もある。1年目からレギュラー争いに加われる力もある。6位という順位に関係なく高評価している」

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◆豊田寛(とよだ・ひろし)1997年(平9)4月28日、神奈川県横浜市生まれ。川上北小時代に戸塚アイアンボンドスで野球を始める。名瀬中では戸塚シニアに所属。東海大相模では2年夏と3年夏に甲子園出場。3年夏は全国制覇。同年U-18日本代表に選ばれ、準優勝。国際武道大では1年春からベンチ入り。1年秋のリーグ戦では外野手でベスト9。日立製作所を経て21年ドラフト6位で阪神から指名。177センチ、85キロ。右投げ右打ち。