広島が逆転勝利で逆転CSに望みをつないだ。負ければ3年連続Bクラスが決まる崖っぷちで、打線が7回に打者11人攻撃で7安打7得点を奪うなど、15安打11得点で首位ヤクルトに意地を見せた。

3-6の7回。田口から無死一、二塁の好機をつくり、宇草の中堅への当たりを塩見が後逸すると、宇草は一気に生還。幸運な形で同点に追いついた。勢いづいた打線は、代わったスアレスにも襲いかかった。同点の1死一塁から3連打で2点を勝ち越し。最後は会沢がこの回2度目の打席で右越え二塁打を放って突き放した。

執念の逆転劇で、広島は再び3位巨人に3ゲーム差に迫った。佐々岡監督は「嫌な流れの中で打線がこの試合にかける、最後まで諦めない姿勢が出ていた」と打線をたたえた。残り5試合。負けられない戦いを終わらせるわけにはいかない。【前原淳】