DeNA牧秀悟内野手(23)が「ミスタープロ野球」長嶋茂雄の記録にリーチをかけた。2回に右前打、3回に左前へ先制適時打、5回に左翼線二塁打を放った。これで13度目の猛打賞で、58年長嶋茂雄(巨人)の14度にあと1度と迫り、別当(阪神)長野(巨人)高山(阪神)近本光司(阪神)と並ぶ2位タイとなった。

2打席目には35度目のマルチ(複数)安打で、58年近藤和彦の球団新人記録に並んでいた。

ここまで3打数3安打で打率は3割7厘に上昇。86年清原(西武)以来の打率3割&20本塁打以上にも前進した。

また通算安打数は147とし、プロ野球の新人では55年榎本喜八(毎日)を抜き、50年河内卓司(毎日)に並ぶ7位タイに浮上した。

第2打席では「東さんに勝ちを付けたい一心に打席に向いました。追い込まれていましたが仕留められて良かったです。先制点を挙げることができうれしいです」とコメントしていた。

▼牧が今季4度目の4安打。新人で4安打以上を4度記録したのは46年森下(パシフィック)4度、50年蔭山(南海)5度、54年河野(阪急)4度に次いで67年ぶり4人目となり、セ・リーグの新人では初めて。猛打賞は13度目で、新人の猛打賞回数では19年近本(阪神)ら4人に並び2位タイ。58年長嶋(巨人)がつくった14度の最多記録へあと1度と迫った。