今季限りで現役引退を表明した巨人の亀井善行外野手(39)が、ヤクルト戦後に行われた引退セレモニーでファンに向け、あいさつした。チームメート、球団スタッフ、ファン、家族へ感謝の思いを伝えながら、涙あり、笑いありの約9分間の魂のスピーチを一夜明けで全文をお届けする。

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球団関係者のみなさま、この場を作っていただき、ありがとうございます。ファンのみなさま、最後まで残っていただき、ありがとうございます。

背番号「9」、今シーズン限りで引退します。原監督をはじめ、コーチのみなさん、チームメート、スタッフのみなさま、ともに戦えたことを感謝します。本当にありがとうございました。

17年間で、たくさんの経験をさせていただきました。リーグ優勝、日本一、たくさんの経験をさせていただきました。ケガ、不振、何度も味わいました。全て、経験してきたつもりです。こんなにたくさんの経験ができたのも、チームスタッフのみなさんの支えがあったからです。

みなさんがいなければ、ここには立っていないですし、1人では戦ってこれなかったです。全てのチームスタッフのみなさんに感謝します。ありがとうございました。

ジャイアンツファンのみなさま、今シーズンはいいプレーを見せられず、本当に申し訳ありません。心が折れそうになったことも、何度も何度もありました。その心をつなぎ留めてくれたのが、ファンのみなさまの温かい拍手でした。

あの歓声がもう聞けないと思うと寂しいです。本当にファンのみなさん1人1人に頭を下げたい気持ちです。本当に温かいご声援ありがとうございました。

そして、両親、妻、子どもたち、不安ばかりかけて、本当に申し訳なかったです。もう、プレーする姿は見せられませんが、ここまで一緒に戦ってくれて、本当にありがとう。これからもよろしく。

最後になりますが…、すみません。最後になりますが、心技体、そろわないとこのプロの世界では通用しないと身に染みて、感じました。若い選手たちには心技体、全てにおいて、強い選手になってほしいなと願っています。

尚輝(吉川)、ポジティブに頑張れよ。聖弥(松原)、あんたは天才だから、もうちょっとだけ、頭を使っていけよ。きっしゃん(岸田)、お疲れ。勇人(坂本)、後は任した。3000本を目標にして、頑張ってください。ファンのみなさま、本当に本当に温かいご声援ありがとうございました。内海、ありがとね。本当に17年間ありがとうございました。