ロッテの51年ぶりとなる勝率1位でのリーグ優勝が消えた。ぼうぜんのベンチ。8回に決勝打を浴びた佐々木千は涙した。141試合目でのV逸。井口資仁監督(46)は「結果として2位でしたけど、選手たちはみんな、この1カ月くらいすごいプレッシャーの中で頑張ってくれたと思います」とねぎらった。

就任4年目で5位、4位を経て2年連続での2位が決まった。フロントとの強い連携で常勝軍団を目指す中、若手打者のさらなる飛躍が必須になる。安田、藤原、山口の3人に、昨季CSに続いてこの日も最後の打者になった佐藤都。キャンプから下半身主導の打撃を鍛えるも、通年での活躍にはほど遠かった。

「最終戦まで(優勝争いを)やったら、もっと彼らの肥やしになったかなと思いますけど、こういう悔しさがまた来年、若い人の成長に。これだけ打席数があって、まだ結果が出てないところがありますので、そのへんを我々がもう少ししっかりと尻たたいてやっていけたら」

下克上はもちろん狙う。ただ、来季こその“52年ぶり”を狙うなら、ポストシーズンでの山ほどの収穫が必要だ。【金子真仁】

ロッテ中村奨(主将として)「残り試合が少ない中で優勝を意識して、何としても勝つという気持ちでやってきただけに悔しい。この悔しさをCSへの力に変えていきたいと思います。ファーストステージはマリンで試合があるので、しっかり戦っていきたいです」

ロッテ益田(選手会長として2位確定に)「人事を尽くして頑張ってきた結果なので、力不足として認めるしかない。去年と一緒の2位ではあるけど、最後まで優勝できるかできないかの戦いができた。CSで借りを返すというのは少し違いますけど、いい結果を出せるように準備したい」