西武は2日、日本ハムなどで活躍したフェルナンド・セギノール氏(46)と駐米スカウトとして契約したことを発表した。

正式な肩書は「球団本部チーム統括部編成グループ国際業務担当」。米国駐在して業務にあたる。同氏は、04年に日本ハムで44本塁打放ち、本塁打王のタイトルを獲得。楽天やオリックスでもプレーし、日本通算172本塁打をマークした。引退後は巨人の駐在スカウトや、カブス、マーリンズのスカウトを歴任していた。

外国人獲得に向けて西武が“大型補強”に乗り出した。今季は外国人が来日時期の遅れなどもあり、軒並み不調。コーリー・スパンジェンバーグは打率2割3分2厘、61試合に登板したリード・ギャレットは防御率3・77と精彩を欠いた。3年目のザック・ニールも1勝6敗と年々成績を下げるなど成績がふるわなかった。

米国だけでなく中南米にも人脈のある同氏を抜てきした渡辺久信GMは「セギノールは、日本の野球を複数球団で経験していますし、よく日本の野球を理解しています。日本にアジャストする選手を見る目があると思いますし、その点からこのたびの契約に至りました。また彼はアメリカ、中南米に多くのパイプがあります。人間的にも大変すばらしいですし、そういったエリアの人たちともしっかりコミュニケーションを取りながら、ライオンズに貢献してくれると思います」と期待した。

セギノール氏は新天地に「伝統ある埼玉西武ライオンズの一員となり大変光栄です。常勝チーム再建と日本一奪回を達成し、ライオンズファンの皆さまに喜んでいただくことが目標です。そのために中南米各国との関係強化、および選手発掘に尽力し、チーム強化に貢献したいと思います」とコメントした。