広島佐々岡真司監督(54)が2日、マツダスタジアム内の球団事務所で松田オーナーにシーズンの報告を行った。

3年連続Bクラスから巻き返しを図る来季は監督就任3年目。集大成のシーズンとなる。前年最下位からリーグ優勝を遂げた高津ヤクルトのような一枚岩のチームをつくり、再建を目指す。

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オーナー報告を終え、佐々岡監督は集大成となる3年目に向けて気持ちを新たにした。今季はチーム内に新型コロナウイルスのクラスターが起こるアクシデントもあり、シーズン終盤の巻き返しも実らず、4位に終わった。東京五輪の野球日本代表4選手だけでなく、主戦2投手は2桁勝利。打線はリーグトップのチーム打率と、戦力で他球団に劣っていたわけではない。松田オーナーからも「来年こそ試金石。どれだけやれるか」と期待されている。現有戦力を最大限に生かすことができれば、上位浮上も見えてくる。

佐々岡監督 いろんな反省、課題はある。来年それをどう生かして、つなげていくかという話をしました。この世界は結果。選手のいいところを引き出してあげられなかった。コミュニケーションを大事にしないといけない。

監督就任時から掲げた“一体感”は、まだ本物になっていない。目指す野球の共有と体現は道半ば。代打や代走など選手交代の伝達がスムーズにいかないベンチワークの課題もあった。シーズン最終戦に、見習うべき姿があった。「ヤクルトを見るとベンチワークができているのかなと感じた。まずはそういうところを見つめなおさないといけない」。高津ヤクルトは前年最下位からリーグ制覇。代打成功率2割5分5厘は、広島の2割3分6厘を上回り、リーグトップだった。再建の1歩は、チーム内の連携強化にある。

巻き返しのためにも、FA選手の流出は避けたい。佐々岡監督は10月31日の練習日、シーズン最終戦に同行しなかった大瀬良と九里にラブコールを送った。「僕としての気持ち、“来年もまた一緒に”というのは伝えました」。近々堂林も直接慰留する考え。監督就任後、会沢らFA選手を直接慰留し、残留させてきた。戦力ダウンを最小限にとどめることも、チーム再建には欠かせない。【前原淳】