オリックスがCSファイナルステージ第1戦に勝利し、アドバンテージの1勝を含めて2勝とした。

先発の山本由伸投手(23)がロッテ打線の前に仁王立ちした。投手4冠の力を見せつけるようにピンチでも冷静に切り抜けてスコアボードに0を並べた。後半は危なげない投球で9回完封勝ちを収めた。

打線は1回にチーム野手最年長のT-岡田外野手(33)が先制打を放った。2死一、二塁から右前打で2塁ランナーの宗が生還し、先制に成功した。

初回の1点を守り抜き、「スミ1」での白星を飾った。

▼山本が10三振を奪って無四死球完封勝ち。プレーオフ、CSの完封勝ちは18年1S<2>戦でノーヒットノーランを達成した菅野(巨人)以来だが、2桁奪三振の無四死球完封は初めて。日本シリーズでも00年<5>戦高橋尚(巨人)が記録しているだけで、ポストシーズン史上2人目の快挙だ。プレーオフ、CSの1-0試合は8度目で、1-0完封勝利は06年1S<1>戦松坂(西武)同年2S<2>八木(日本ハム)に次いで3人目。ポストシーズンで初回の1点を守り切った「スミ1完封」は日本シリーズの94年<2>戦槙原(巨人)以来2人目になる。また、山本は15連勝でシーズンを終了。2桁連勝継続中の投手がプレーオフ、CSで登板は10人目となり、連勝を伸ばしたのは13年田中(楽天)以来6人目。