阪神からドラフト2位指名された創価大・鈴木勇斗投手(21)が12日、都内のホテルで契約金7000万円、年俸1200万円で仮契約を結んだ。最速152キロで緩いカーブなど変化球も自在に操る左腕。契約を終えて「1年目から1軍で活躍してほしいということと、ローテーションに入って投げてもらえたらうれしいという言葉もいただいたので、自分も1軍定着を目標に。1年間通して1軍にいれるように頑張りたい」と意気込みを語った。

すでに“未来のチームメート”ともコミュニケーションを取っている。創価大のチームメートを通じて、ドラフト1位の高知・森木大智投手(18)、同5位の亜大・岡留英貴投手(22)の連絡先を教えてもらった。森木に対して「いろいろよろしくお願いしますということで、また自分の方からいろいろ教えてください」と連絡したといい、先輩後輩や年齢も関係なく、アドバイスを積極的に求める姿勢をにじませた。

ルーキーイヤーの目標は新人王。「まず1年目、初勝利を目標にそこから勝ちを重ねていって、最終的には新人王をとれるように頑張っていきたいと思ってますし、最終的には球界を代表するような投手になると決めているので頑張っていきます」と力強く誓った。【磯綾乃】(金額は推定)

◆鈴木勇斗(すずき・ゆうと)2000年(平12)3月17日生まれ、鹿児島県日置市出身。日吉中では「串木野黒潮」に所属。鹿屋中央高では甲子園出場はなし。創価大では先発に定着した3年秋にリーグ最多タイ4勝で優勝に貢献。MVP、最優秀投手賞、ベストナインの3冠に輝いた。座右の銘は西郷隆盛の漢詩の一節「耐雪梅花麗」。50メートル走6秒5、遠投100メートル。173センチ、84キロ。左投げ左打ち。

阪神吉野スカウト 1年目から即戦力として評価して指名したんで、来年から1軍で活躍できるように、頑張ってくれということを言いました。150キロを超えるボールも投げますし、緩いカーブが特徴的で、奥行きのある投球ができる。非常に先発に向いているのではないかと思って評価してました。