日本シリーズ進出を決めたヤクルトの高津臣吾監督が5回、神宮の夜空に舞った。「前回リーグ優勝したときは(横浜)スタジアムだったので、ぜひ神宮で胴上げしてもらいたいなと、念願がかないました」と喜んだ。

CSファイナルを2勝1分けで突破。「すごく難しい戦いだったんですけれども、やはり選手の強さ、成長を感じて、こうやって勝つことができて、たくさん集まっていただいたファンのみなさんの前で決められてすごく幸せな気持ちです」と話した。

この日は、先発原が打球直撃で緊急降板するアクシデントがあったが、7回に青木の逆転適時打が生まれた。「(原)樹理のアクシデントはすごく大きかったけれども、その後投げた金久保であり、リリーフの投手であり、最後ノリがおいしいところを持っていきましたけれども、川端の四球であったり、いろいろつないでつないでという野球が本当にできた今日のゲームだったと思う」と振り返った。

CSファイナルは、初戦で奥川のプロ初完封から始まった。「期待して送り込んだんですけれども、あそこまでやってくれるとは正直思っていなくて。ただ、初戦のあの投球が勢いをつけてくれた。チーム全体、投打ともに勢いをつけてくれた投球だったと思う」。3試合を振り返り「中村のことも褒めておかないといけないですね。投手はもちろん、そこをしっかりリードした我慢強い中村も非常に大きく成長したと思います」とねぎらった。

20年ぶりの日本一を目指して、日本シリーズへ臨む。「日本一になる挑戦権を得たわけですから、必ずこれを持って帰りたいと思います。必ず日本一になります。絶対大丈夫を心に秘めて、ここに集まっている神宮の皆さん、日本全国のスワローズファンのためにも全力で戦いたいと思います」と力強く誓った。

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