「翁田っち」が背番号「15」を背負ってプロの世界へ乗り込む。巨人ドラフト1位の関西国際大・翁田(おうた)大勢投手(22=西脇工)が15日、兵庫・神戸市内のホテルで仮契約を結んだ。契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1600万円(金額は推定)。背番号は「15」に決定した。「背番号に恥じないような選手になっていけたら」と緊張気味の面持ちで決意を示した。

水野スカウト部長からは「背番号くらい勝ってほしい」と先発ローテーションでの活躍を期待された最速157キロ右腕。巨人の「15」で思い浮かぶ選手にはルーキーイヤーの11年に11勝をマークし、新人王に輝いた現レッドソックス沢村を挙げた。「ストレートも強くて、気迫というか投げっぷりがすごい」と印象を語り、新人王についても「入ってから1勝1勝の積み重ねが、新人王につながったらいいなというのはあります」と見据えた。

関西国際大時代のニックネームは「翁田っち」。契約金の使い道については考え中だが、恩返しの気持ちは常にある。「どこで野球をやっても成長させてもらった。恩返しというか役に立てるようなことがあればやりたい」と意欲を示した。【小早川宗一郎】