史上5校目の年間4冠(春・秋リーグ戦、全日本大学選手権、明治神宮大会)を目指す慶大が、7回コールドで初戦を突破した。

ソフトバンク2位指名の正木智也外野手(4年=慶応)が先制ソロを放った。2回先頭、カウント1-1から東農大北海道オホーツク・林の外寄り138キロを右越えに放り込んだ。一塁を回ると、右拳を握った。「完璧でした。逆方向のホームランは4年間、ずっと目標にしていたこと。こういう場面で打ててうれしいです」と打ち明けた。東京6大学通算10本塁打。これまで、右中間に放ったことはあったが、右越えは初めてだった。

主砲の1発に続き、5番広瀬も右中間へのソロで2者連続本塁打。さらに6回、7回と得点を重ね、最後は福井がコールドを決めるスクイズ(記録は安打)で勝利した。

秋の日本一まで残り2勝。学生野球も最大2試合だ。正木は「最後に(ベンチに)入れなかった4年生もいます。そういう思いを背負って、優勝してチームに恩返ししたい」と口元を引き締めた。

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