東京ドームのスタンドは、一塁側からきれいにヤクルトカラーに染まった。本拠地の神宮球場で明治神宮大会が行われているため、主催の第3~5戦は東京ドームで開催される。ヤクルトファンの普段の定位置は三塁側スタンドだが、今シリーズ限定で“ホーム”に。球場外の看板やビジョンもヤクルト仕様になった。

村上のユニホーム姿で、友人と埼玉県から駆けつけた20代の男性ファンは「違和感はあるけど、五輪の影響でシーズン中も(東京ドームで)試合があったので大丈夫」と話した。ファン歴25年。ソフトバンクに敗れた15年の日本シリーズも記憶に残っており、「前回よりも、今年の方がチーム力、地力がある。日本一に期待します」と笑顔だった。

コンコースを、緑色の飲み物を持って歩くヤクルトファンの姿が目立った。今シリーズ限定で、応援グルメを発売。緑色の飲み物は、ヤクルトの「応燕(おうえん)カラー」として定着している緑色をイメージして作られたキウイのサワー。20代の女性ファンは「ホーム感はないけど、緑色のコラボグルメが売られていたりして、楽しいです」と歓迎していた。

グッズ売り場には、長蛇の列ができた。特に人気なのは、ヤクルトとオリックスのコラボ商品。両チームのロゴがデザインされたタオルとキーホルダー。さらにヤクルト「絶対大丈夫」、オリックス「全員で勝つ!」の両チームスローガンが入った巾着は、日本シリーズならではの記念品で、全てすぐに完売。東京ドームでの日本シリーズも、盛り上がっていた。【保坂恭子】