九産大(福岡6大学)は国学院大に0-4の完敗で、10年秋の4強以来の初戦突破はならなかった。

最速151キロ右腕、渡辺翔太(3年=北九州)が、シンカー気味に落ちるという新球スプリーム(ツーシームとスプリットを合わせた球)を武器に7回5安打1失点、7三振を奪い踏ん張った。だが、好投報われず「ウエートトレで筋力を上げていきたい。(課題を)見直し春に向けて頑張っていきたい」と雪辱する覚悟を示した。

一方で、打線が沈黙。制球抜群の相手左腕、武内に翻弄(ほんろう)され、8回2死まで完全試合ペースと大苦戦だった。だがそこから、6番福森秀太内野手(4年=北九州)がチーム初安打。「2ストライクに追い込まれたが、食らいついた結果いい所に落ちた」という執念で外角球に伸ばしたバットの先を当て左前に運んだ。2連打で一、三塁にチャンスが広がった。だが、後続が二飛に打ち取られた。

8回は、流れを変えるための継投も不発に終わり3失点で突き放される完敗だった。