日本ハム野村佑希内野手(21)が24日、紅白歌合戦に初出場を決めた楽器を持たないパンクバンド「BiSH」に熱烈なラブコールを送った。

千葉・鎌ケ谷の2軍施設で自主練習後、来季の夢の1つとして「札幌ドームに来てほしいです。歌だけでも歌っていただければ」と、本人たちへ本気の“お願い”をした。

「BiSH」のファンは「清掃員」と呼ばれるが、もちろん野村も「大ファンです」と自負する。今季から登場曲に「星が瞬く夜に」を使用。周囲の評判も上々で、同じく「BiSH」好きの楽天のトレーナーからは「清掃員一同、応援しています」と声をかけられたほどだ。来季も「継続します」。だからこそ、本拠地に来てもらって生歌を聞いて、パワーに変えたい。

清掃員となったきっかけは19年夏に負った左股関節後方亜脱臼の大ケガ。リハビリ中に「BiSH」の存在を知り、ハマった。推しているのは「アイナ(・ジ・エンド)」。野村の影響で、チーム内にも清掃員が増え始めた。「僕の登場曲を聞いてマンチュウ(万波)や柿木もハマって。郡さんはドハマり」だという。その郡は「来てくれたら僕、踊ります」と宣言。野村も「3割20本、頑張ります。だから、お願いします! 」と声を上げた。

願いは届くか-。「BiSH」のメンバーで札幌出身のアユニ・Dは、3月17日付の日刊スポーツ北海道版に掲載されたインタビューで「行動力は神。最初の1歩、勇気ってすごく大事。それが楽しくても、悲しくても、次の糧になると思う」と、夢を持つ若者にエールを送っていた。まずは行動を起こした野村。夢実現へオフは打撃も守備ももっと磨いていく。【木下大輔】

◆BiSH アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・Dからなる“楽器を持たないパンクバンド”。15年3月に結成。16年5月にavex traxよりメジャーデビュー。メンバー自らつづる歌詞、振り付け、エモーショナルなライブパフォーマンス、型にはまらない活動で躍進。全国のライブハウスから横浜アリーナ、幕張メッセ、大阪城ホールでワンマンを開催。大みそかのNHK紅白歌合戦に初出場する。

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