東海第1代表のヤマハ(浜松市)が、北関東第1代表の日立製作所(日立市)に0-4で敗れた。昨年の1回戦で9-0と快勝した相手に、やり返される形で完封負け。室田信正監督(47)は「良い形で先制できた昨年と違い、流れをうまく持ってこれなかった」と、無死満塁から無得点に終わった初回を悔やんだ。

一発攻勢に沈んだ。先発の九谷青孝(31)が0-0の4回、相手の3番・大塚直人外野手(32)にソロ本塁打を浴びた。入社10年目のベテラン左腕は「(打たれたのは)外のカットボール。外角に強いことはわかっていた。内角を突けていたら、違った形になったと思う。甘さが出てしまった…」。4回3安打1失点の力投も、1球を悔やんだ。

2番手の補強選手、近藤均(31=王子)も5回。阪神6位指名の相手1番・豊田寛外野手(24)に2ラン、6回には大塚に2打席連続のソロアーチをかけられた。季節外れの“花火大会”を演じた日立製作所とは対照的に、ヤマハ打線は9安打無得点。1度失った流れは戻らなかった。

指揮官は「やはり初回に点が取れず、何となくスイングも小さくなっていってしまった」と唇をかんだ。31年ぶり4度目の日本一を目指した戦いは、初戦敗退で幕切れ。「あと1本」が、最後まで重くのしかかった。