DeNA宮国椋丞投手(29)が2日、横浜市内で契約更改交渉に臨み、年俸840万円の現状維持でサインした。「去年の今ごろは契約更改の場に立てなかったので、幸せなのと、これが当たり前ではないと感じた。また来年頑張っていこうと思った。初めての経験が多い1年間だった。今後の自分にとっては財産。貴重な体験をさせていただいた1年だったと思う」と話した。

昨年限りで巨人を戦力外となり、今年の初頭は無所属で孤独なトレーニングを続けていた。巨人時代の恩師である小谷正勝氏の指導を受けるなどし、3月15日にDeNAに育成契約で入団。期限が迫る8月30日に支配下登録された。

9月7日の巨人戦(横浜)で、古巣相手に移籍後初登板初先発した。ともに自主トレを行っていた恩人の菅野智之投手に投げ勝つなど、5回2失点で白星を挙げた。17年7月12日ヤクルト戦以来1518日ぶりだった。お立ち台では「宮国と申します。今日は(試合後にイベントがある)スターナイトということで、初戦が僕でいいのかなと思っていたけど、粘りの投球ができて良かった。ありがとうございました」と謙虚に語っていた。今季は3試合に登板し、1勝1敗、防御率6・19だった。(金額は推定)