2年ぶりの開催となった大学日本代表候補選考合宿が3日、愛媛・松山で始まった。全国から集まった候補選手44人が参加した。

初日はシートノックやフリー打撃、スイングスピードと打球速度の測定、50メートル走が行われた。

来年7月に開催予定のハーレム・ベースボール・ウイーク(オランダ)に向けて、代表チームを率いる九産大・大久保哲也監督は「非常にいい感じだと思う。全国からいい選手が集まりますので、個々のレベルアップ、来年に向けてのチームを作る上での見極めの第1段階です」と話した。

全体のリーダーに指名されたのは、慶大の新主将を務める下山悠介内野手(3年=慶応)。練習の合間には「打撃の準備いこう!」と選手たちに声をかけるなど、さっそくリーダーシップを発揮していた。下山は「聞いていなかったので、少し驚きました。(リーダーの)自覚を持って、みんなをどんどん引っ張っていこうという気持ちです」と話した。

この日、主将が背負う背番号「10」のユニホームに初めて袖を通した。「着る前に、ついにこの10番を着けるんだなと身が引き締まる思いだった」。代表合宿については「せっかくいただいた機会なので、全員がコミュニケーションをとって有意義な時間にしたい」と話した。

早大・中川卓也内野手(3年=大阪桐蔭)は、初日を終えて「レベルの高いところと承知の上で来たけど、思っているよりレベルが高くて、実力不足を痛感した1日でした」と振り返った。シートノックでは、立正大・奈良間大己内野手(3年=常葉大菊川)の動きに熱視線。50メートル走の測定で1位をマークした日体大・矢沢宏太投手(3年=藤嶺藤沢)について「打撃は、日体大の矢沢がやっぱりすごく飛ばしていて、足も速くて、うらやましい限りです」と笑顔で明かした。

合宿を通じて「まだまだ技術が不足があるので、他のメンバーから聞いて盗んで自分のものにしたい」と意気込んでいた。