早大元監督で、20年1月に野球殿堂入りした故石井連蔵氏の石碑が同氏の母校・水戸一(茨城)に建立され、4日に除幕式が行われた。

殿堂入りの栄誉をたたえたもので、同じく水戸一出身である「学生野球の父」飛田穂洲氏の胸像と並ぶように置かれた。除幕式には、石井監督の下でプレーした早大・小宮山悟監督(56)も駆けつけた。「びっくりするぐらい、にこやかな顔ですね」と石碑を見詰めた。殿堂入りの記念レリーフと同じ写真データが使われている。

石井氏の薫陶を受けた小宮山監督は「困ったとき、石井さんなら、どうするか考えながら行動の指針にしています。学生時代、教わってますので、それになぞらえて決断しているつもりですが、本当にこれでいいのかと石井さんに問い掛けています」と感慨深げだった。

出席者からは、1954年(昭29)以来となる水戸一の甲子園出場を願う声が続いた。木村優介監督(37)は「伝統を守り、つくっていかないといけません。期待されるのはありがたいですし、やりがいのあること」と決意を新たにしていた。