トミー・ジョン手術からの復活を目指す育成選手の阪神島本浩也投手(28)は減額制限(25%)いっぱいの700万円ダウンの2100万円で契約を更改した。10日、兵庫・西宮市の球団事務所で契約交渉を行った。

島本は20年オフにトミー・ジョン手術を受け、リハビリのために育成契約に切り替わった。「順調に少しずつ良くなっている。来シーズンからしっかり試合で結果を出していけるように」とプロ12年目のシーズンに向け気持ちを高めた。

リハビリ中は藤川球児氏(41)が気にかけてくれたという。「こうした方がいいとか相談乗ってもらっている。『投げられるようになる』と、ずっと言ってもらって」。日米通算245セーブを挙げた大投手の言葉を胸に刻み、つらいリハビリに励んでいる。

現在は「遠投ぐらいまで」と順調に回復している。「キャンプインでしっかりキャッチャーに座ってもらったりとか、実戦ぐらいまでいきたい」。19年にはチーム最多の63試合に登板し、防御率1・69だった左腕。1軍マウンドへ、勝負の1年が始まる。(金額は推定)